第一話 ある真夏の夜…冴

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 冴はもう一度軽く髪を洗い、体を洗って浴槽に浸かろうとした。                               足先にピリッと来るような痛みを感じたが、体制は既に、浴槽に入る方へ体を動かしていた。                                      だから、引き返しが効かなかった。                        案の定、冴が浴槽に体を浸けた時に、全身を電流が走るような痛みが襲った。                         裸の冴は今、塩も酒も近くに無いので、自力でなんとかしなければならない。
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