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先輩は度重なる不幸にも かかわらず、つねに優しく今まで以上に思いやりの心を忘れなかった
優しく思いやりの心を持っている先輩が好きな人はさらに先輩の事が好きになった
だが、それも長くは続かなかった
勉強も、スポーツも、部活も失った先輩は
もうまともに生きていく事が出来なくなっていた
今までのストレスを爆発させるかのように、
ささいなことで友達や後輩、先生などに 暴力を振るうようになった
私はその光景をただ黙って見ていた
そしてついに先輩の事が好きな人は、誰ひとりとしていなくなった
先輩がどこで何をしても 何を言っても、みんなは 全く興味を示さなかった
とうとう先輩は孤独に耐え切れず、屋上から飛び降りてしまった
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