「ヒットマン」

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「いいか、今度の標的はこいつだ」 あるビルの一室で、新人ヒットマンの俺は先輩ヒットマンに、次殺す予定の人間を写真で教えられた この世界に入ってまだ一ヶ月の俺は、人を殺すのは今回が始めてだ 「さあ、お前が始末する獲物の顔をよく覚えるんだ」 そういうと先輩ヒットマンは窓際に腰掛け、タバコを吸い始めた よし、しっかり顔を覚えなければ、失敗は絶対許されないからな 俺は写真に写っている男の特徴を覚え始めた 坊主頭に細い眼、高い鼻に厚い唇・・・・ っておい、この写真の男って・・・・もしかして俺じゃないか!! おいおい冗談だろ?どうすればいいんだよ 俺をヒットマンに依頼してきた人がいるという恐怖と、先輩ヒットマンにばれたら殺されるという恐怖で、俺はパニックになりかけていた 幸いなことに、この組織はつねに覆面着用を義務付けられており、俺も入った時から今まで覆面状態だったので、俺と先輩ヒットマンはお互いに顔を知らないのだ
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