「高校ロマン(愛憎)」

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「何があってもずっと一緒にいようね」 いつも彼は、寝る前に優しい言葉を私に囁いてくれる 高校三年生の私には付き合ってもうすぐ半年になる彼氏がいた 彼とは元々部活仲間であり、汗と涙を流しながら共にバスケを通して苦楽を共にしてきた 付き合うきっかけとなったのは部活後の打ち上げだ 三年生に上がり最後の大会を終え、結果は芳しい物では無かったけど、仲間達と共に歩んだ日々に悔いは残らなかった 最後の集大成をを終え、これから進学先準備に向けて部活仲間と最後の打ち上げをした時 彼から突然告白されたのだ なんと、入部した時から片思いをしてくれてたらしく 部活が終わる今まで一途に好意を寄せ続けていたのだ 彼とは気が合う部活仲間という認識しか持っていなかったが、誠実で優しい一面を知っていた私は快く返事をしたのだった それからクラスは違えど毎日一緒に登下校をし、休みの日には色んな場所でデートを重ね、私も彼の事がどんどん好きになっていった 朝は彼からのモーニングコールで目を覚まし、寝る前には電話で甘い一時を過ごすのが私の日課だ 私は、部活に費やした青春を取り戻すかのように 彼と卒業まで第二の青春を満喫していた
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