拾い集めた栞達

「犬と飼い主」

「ペットは飼い主に似る」

似る？？全く似てないじゃんか

むしろ正反対の顔だ

「ああ、朝 犬の散歩しているお姉さんだろ？
確かに綺麗だよなぁ」

放課後、校舎裏で俺は同じ通学路を通る友達と彼女について話をしていた

友達も彼女を気に入っていっていたようだ

すかさず俺は友達に言った
「お前、連れている犬を見ただろ？あれ、酷くないか？」

友達は少し考えた後、不思議そうに言った
「・・・たしかに、不細工だったなぁ
飼い主はあんなに美人なのに」

「そうだろ！？お前もそう思うだろう？」
俺は興奮気味に言った

・・・俺と友達は綺麗な夕焼け空をぼーっと眺めながらしばらく考えた

「でも・・」
ふと、友達が口を開いた

「ペットって飼い主に 似るっていうしなぁ・・ 」

俺も不思議に思っていた
事を友達は言った