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『ただいま…』
貴史が玄関のドアを開けるとリビングにいた清美が猛スピードで抱き着いて(タックル?)きた。
『おかえりなさいあなた、ご飯?お風呂?それとも…』
『坊や、話しを聞かせてくれ。』
暴走する清美を無視してマーメイドはミルクティーを入れ始めた。
『ああ…』
ソファーに座り三浦との話しを二人に伝えると貴史は反応を伺った。
『組織力を使えない状態…テロ…』
『ノアがテロに関与している可能性があるって事かも…』
『少なくとも三浦とその部下はそう思ってるとみて間違いないね。』
だったらイカロス危ないんじゃ…
『まあイカロスの事だ、危険を察知したらすぐに身を隠すとは思うけど…』
『坊や、FEATHERとしては協力してもいいが直接顔を晒したく無い。もし協力するんであれば坊や…君が動くんだ。』
『え~っ!俺?』
貴史は感ずいていたが一応嫌がってみた。
『坊やが嫌ならこの話しは断っていいよ。向こうは諦めないと思うけど…』
まるで人事の様にミルクティーを飲みながらマーメイドは言った。
『貴史さん…私は関わらない方が良いと思う。きっとイカロスが上手くやってくれるわ。』
この話し…断る事は簡単だ。しかし断れば一層監視は厳しくなるはず…協力しても清美との連絡を悟られたらFEATHERだと断定されるだろう。
『少し考えさせてくれ。』
貴史は自分の部屋へと戻って行った。
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