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『なあ…東京では何を調べるつもりなんだ?』
貴史は気になっていた。
東京にはノアの捜査本部があるはず…
敵陣に二人で飛び込むみたいでどうも落ち着かない。
『東京ではテロ現場の視察と城正三に出来ればコンタクトを取りたいですね。日本国内の武器、爆弾が使われているなら彼は間違いなく何かを知っているはずです。』
清美は貴史に話しながら携帯で誰かにメールを打っていた。
『誰にメールしてんだ?校長(清美の母)?』
『いえ、KDSの伊藤さん、笠木さんに本社に集まって貰う様にメールしてます。浮気なんてして無いから安心してね。』
満面の笑顔で貴史を見つめる清美に『毎日一緒なんだからそんな暇ないだろ!』とツッコム事が出来なかった…
『イカロスがノアにいるのになんの連絡も無い事が気になります。出来ればイカロスについても何かわかればいいんだけど…』
そうだ…イカロスは一体どうしてるんだ?
まさかノアに拘束されてるんじゃ…
まあ俺じゃあるまいしそんなヘマはしないと思うけど清美がFEATHERを名乗った以上、イカロスの正体がバレたらタダじゃ済まないだろう。
一抹の不安を抱え、二人は東京へと辿りついた。
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