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『じゃ、早速作っちゃいますか。台所借りるわよ♪』
麻衣子はおっ君の運んで来た袋から食材を取り出すと、早速調理を開始した。
材料を見る限り煮物系か?
調味料なんかもわざわざ買って来たみたいだ。
『おい、結構金使ったんじゃないか?』
これだけ大量に買ったら恐らく五千円は最低使っているはず…貴史はそこまでしてくれなくてもいいのにと逆に気を使っていたが、
『気にしない気にしない、バスケ部の部費だから♪』
な~んだ、安心安心…って俺バスケ部じゃないし…そもそも部費って部活に使うから部費って言うんじゃ…
貴史の不安を余所に麻衣子は適当に食材を鍋にほうり込んでいた…
バスケ部じゃない俺だけが食べるのもなんだか気が引けるな…
貴史はせめてもと拓也と広也(他の部員のアドレス知らないし…)を家に呼ぶ事にした。
二人に遊びに来る様にメールを送ると、
-わかった、今から行く。-
と、返信されて来た。
麻衣子が居る事を伝えれば二人は来なかっただろうが…
貴史に悪気は無かった。
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