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リビングに行くと愛は既にパソコンに向かって何やら真剣にマウスを操作していた。
『おはよう。』
一瞬貴史の方を見たものの、その視線はすぐにパソコンの画面へと向けられた。
『おはよう、ちょうどよかった。ミルクティー入れてくれる?ちょっと手が離せないの。』
貴史はわかったと一言いうと、ティーカップを3つ取り出した。
ミルクティーを入れ愛に手渡すと貴史はテーブルにあった自分の携帯を手に取った。
ん?メールか…
携帯のランプが点滅していたので携帯を開いてみると、
-新着メール 1件
マーメイド -
と表示されていた。
マーメイド?
慌ててクリックすると
-至急連絡を下さい。-
短い文章だが、貴史はマーメイドが何か掴んだ事を瞬時に悟った。
しかし至急って言われても…マーメイドとの連絡用(発信元や内容を傍受困難)のパソコンは本社にあるし…
貴史が悩んでいると清美がベッドルームから出て来た。
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