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二人がパソコンに夢中になっている間、貴史は暇なので飲み物でも入れてやるかと気を使い部屋を後にした。
給湯室に行くと女性社員がたむろして何やら盛り上がっていたが、どうせ上司の悪口か恋愛話だろうと気にしなかった。
女性社員は貴史の存在に気付くと黙り込んでしまったが、貴史は
『すみません、ミルクティー三つ入れて貰えますか?』
と、お願いしてみた。
一人の社員が慌ててミルクティーを入れトレイに乗せると
『社長室までお持ちします。』
と、貴史の後をついて来た。
なんか社長って感じだな…
今更ながら自分の立場を認識した貴史だった。
そういや愛もミルクティーばっかり飲んでるな?
貴史は少し気になったが、
頭いい奴はミルクティーが好きなんだろ。
と深く考える事はなかった。
社長室の前でトレイを受け取り部屋に入ると、二人はまだ画面に見入っていたのでそっとミルクティーを二つ置いて愛のいる別室へと向かった。
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