~FEATHER~

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清美の説明によると、マーメイドが持って来た情報と、フラワーの構成員が各国の特務機関に所属していた事があるという事実を発表すれば大多数の国が反ノアを掲げる事になるという事だった。 マーメイドの情報によると、ノアからフラワーに多額の資金が提供されている事がわかるらしい。 『でもあのデータには人の名前しかなかったのになんでフラワーにお金あげてたってわかったんだ?』 貴史の問いに清美は淡々と答えを述べる。 『個人に振り込むには額が大き過ぎます。また登録されていた全ての名前は偽名でした。』 マーメイドが来てから数十分の間によくぞそこまで… まてよ? 『偽名ならそいつらがフラワーだとは限らないんじゃ…』 『その偽名の中にあったんですよ…アンソニー・ロッドマンの名が…』 普段の生活から偽名で通しているのか… 本名が気になる所だが、そんな事は捕まってからでもわかる事だ。 『じゃあ早く公表しちまおうぜ。』 これで一件落着かと思った貴史だったが二人の表情を見てそんな簡単には行かない事を悟った。
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