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『問題はこの情報に信憑性が無いという事です。』
確かに…
愛がいるBNI以外の組織がたかが一市民の言う事を鵜呑みにするとは考え難いな…
『だったら信じさせるしかないな。』
『簡単に言うけどね…この事を信用させるには当事者が証言する位の証拠が必要なの…』
『だったら証言させようぜ、当事者ってやつに…』
貴史は愛のセリフを遮る様に話しに割り込んだ。
『当事者って…』
愛は貴史の突拍子も無い提案に困惑した。
『現在確認出来てるフラワーの構成員…中には思想ではなく長い物には巻かれろタイプの人間が必ず居るはずだ。また、金で動く人間、酒や女に弱い人間…とにかくそいつらを寝返る様に仕向ける。』
どっちが本当の矢田貴史なの?
頼り無い一面を見せたかと思えばこういう鋭い一面も持っている…
やはり彼がFEATHER?
愛は黙って貴史の意見を聞いた。
『また、仮に証言してくれる人間を確保出来たとしても、全ての特務機関を同時に味方につける様にしないと時間があけばそこをノアに付け込まれる可能性が高い…そこをどうするかを考える必要があるな…』
先程までとはまるで別人と化した貴史は清美に、
『清美、ミルクティー。』
とミルクティーを注文した。(貴史は頭がいい人はミルクティー好きだと思ってる)
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