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私は後悔しました。
何時も通りこの海岸で弁当を食べていれば
波に飲まれた子供をいち早く発見できたし
泳ぎにも自信がありましたので、もしかしたら助ける事も出来たのではないかと。
少し後ろめたい気分になってAの所まで戻り、Aに海岸での事を話しました。
「今日もあそこで飯食ってたら、俺らが何か出来たかもしれないよな」
と私が言うとAが
「ははは、無理だって。だから俺は今日あそこで飯食うの嫌だったんよ」
私は意味が解らなかったのでAに詳しく話を聞いてみると
A:「あそこって遊泳禁止なだけあって
色々とある訳で、こんな事言うからって変な目で見ないで欲しいんだけど色々とある訳よ。
お前はソッチ系には疎いみたいだから言わないでおいたんだけど
現場の中で弁当喰った方が涼しいのに何でお前は毎日海岸で弁当食べたがったの?」
俺:「そりゃ、海見ながら外で飯喰った方が美味いと思って・・・。」
A:「その割にはお前は、毎日暑い、暑い言いながら弁当喰って弁当喰い終わったらスグに事務所戻って涼んでただろ?」
そう言われると、確かに海岸で弁当喰い始めたキッカケは
海見ながら食べた方が気持ち良いと思ったのですが
2日目以降は、何であんなに日陰も無いクソ暑い場所で弁当を食い続けてたのか我ながら不思議に思いました。
A「”あいつ等”の狙いは初めからお前で
ず~っとお前は
”あいつ等”に呼ばれてたんだよ」
私「???」
Aは初めて現場で私に会った時も
私が海にいる”あいつ等”
から誘われてるのを感じていたらしい。
とは言ってもそんな事を初対面、しかも元請の監督に真顔で話しても馬鹿にされるし
下手したら追い出されるだけなので、毎日弁当に付き合って監視してたらしい
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