読心術

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三年ほど前の夏の話。 友人の部屋で大学の講義をさぼり 何するでもなくダラダラしていた。 他愛も無い馬鹿話 その中で友人がふとこんな事を口にした。 「なあ、もしこの世に読心術できる奴がいてさあ 俺が今読心術の出来る奴っているのかなあって考えてる事も読んでるって考えてるのも読んでるのかなあ?」 …人間、暇になると何て非生産的な事を考えるんだとその場は苦笑していたのだが 翌日からそいつが音信不通になった。
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