新しい家族

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 雑談しながら歩いていると、ネロの同僚達と出くわす。 「あれ?予定日明日じゃ無かったっけ?」 「コイツ出たがるんだもん。出しちゃったよ」 「へ~…ネロ似なんだな。男の子?女の子?」 「お!銀髪!名前は?」 「バージル。男の子だよ」 ワイワイと立ち話が盛り上がってしまう。  暫く話していたが、バージルがぐずり始めたので、同僚達と別れ急いで家に帰る。 「話に夢中になっちゃった」 「ベビーカー持ってくれば良かったね」 息を切らし家に着き、お腹が空いてぐずるバージルをキリエに預け、急いでミルクを作る。 「バージルごめん~」 膝の上であやしながらミルクをあげ、キリエと話をするネロ。  お腹いっぱいになったのか、口を離したバージルにゲップをさせようと軽く背中を叩いていた時、バージルがミルクを全部吐いてしまった。  勢い良く吐き出したそのことに、ただ呆然としてしまう。ネロとキリエ。 「吐きやすいって聞いていたけどねぇ…」 「バージルぅ…お前のあだ名『マーライオン』にするぞ?」 怒るよりも呆れてしまう。  キリエがタオルを持って来て、バージルが吐いたミルクを二人で拭き始める。 「お前は、産まれる直前も大騒ぎさせて、帰ってきて
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