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早々に騒がせて。
トラブルメーカーか?」
「仕方ないよ。バージルはまだ産まれて、ちょっとしか経ってないんだから。
それにしても、マーライオンって…」
余程ツボだったのか、キリエの肩が震え、クスクスと笑い出してしまっている。
「だって、さっきのはマーライオンじゃん」
「ぷふっ!やめて」
ツボにハマり笑ってしまうキリエ。
どうにか片付けも終わり、バージルの様子を見に行くと、ぐずる様子も無く、寝てしまっている。
「全く…可愛いんだから」
バージルの寝顔を見ると、疲れも忘れてしまう。
バージルも加わり、家の中は更に賑やかになる。
ぎこちない子供の扱いだった三人だが、徐々に慣れてきた。散歩がてらバージルを連れてクレドの迎えに行ったりしている内に、バージルの存在は教団内でも有名になり、教皇の知る所となった。
「クレド、お前に子供が居る様だな?」
「はい。息子が居ますが…」
「今度連れてきてくれんか?見てみたい」
「はい。教皇様の頼みならば」
数日後、バージルを抱いてクレドに連れられたネロがやってきた。
クレドがバージルを抱いて来ても良かったのだが、今日は虫の居所が悪いらしく、ネロでないとぐずりだしてしまう。
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