1円の絆

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私の顔を見た女性客が、一度彼の言葉を遮って 「じゃぁコレでいいです(^^)」 と、お札を置いた。 私に向ける笑顔の裏で、イライラしている彼女の心が伝わってきた。     1円くらい出したっていいじゃないか… とは言えないし、私はお釣を返して2人の行方を追った。 あくまで2人の問題だからさ…   会計が終わっても男性客は指を立てながら、女性に説教している。   「1円ならいいとか、それがその内10円…100円…いずれは1万貸してになりかねないんだ! その根性がいかん! お前はそんなに俺と縁を切りたいのか?!」     (・ω・`)       女性客は男性に目も合わせずに歩く。   てかさ…男性客よ。 今買っていった商品の中に、明らかに自分のもあるでしょうよ… 言うなれば、おごってもらってるんじゃん…     出してあげてよ1円…   過去に何があったんだい?  
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