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「アハハハハハハハハハッ!!」
笑う少年の目から止めどなく水滴が流れ落ちる。
「ハ………ハハ………………」
何もかも無くなった。
何もかも失った。
何もかも……
奪い尽くした。
これが僕の剣~ツルギ~か。
少年の赤い目が自分の右手に……赤い剣に向けられた。
剣~ツルギ~。
それは時に折れるもの。
それは時に曲がるもの。
しかしそれでもそれは切り開くもの。
少年は使ってしまった。
折れることなく、曲がることなく、切り開くためでもなく。
ただ、奪うために。
人を切るという。
剣という名の武器の本来の用途として使ってしまった。
「ハハハ……ハ…」
少年が剣を構える。
その剣先は…
己の胸に──。
「ヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァアアアアアァアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!」
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