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そんな事を考えながら歩いていると、突然、この季節に不似合いな程の冷たい風が辺りを包んだ。あんなに暑いと思っていた体の気温がグンと下がる。
突然の気温の急激な低下に、俺は思わず空を見上げた。一瞬顔に冷たい水の感覚を受けたから、雨でもって降ってきたのかと思ったからだ。
しかし、空から降ってきたのは…―
「ゆ、雪……?」
手や顔や服に当たっては、すぐに水滴に変わる白い物体。それはまさしく雪だった。
おいおい。冗談だろ。今は7月。しかも気温は30度以上の猛暑日だぞ?
雪なんて、降るわけ無いだろう―?
俺の疑問なんてお構いなしに、俺に現実を突きつけるように雪が降り続く。
ちなみに俺は当然半袖。
死ぬほど寒くなってきました。
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