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カイト《雨…降りそうだな。》
そんな事を思っていた最中ふと、自分の名字を呼ばれている事に気付く。
世界史教師「海上(かいじょう)!海上!!聞いてるのか!?」
カイト「は、はい!!なんすか?」
慌てて席を立つ。
世界史教師「なんすか?、じゃない!この問に答えろと言ってるんだ。」
そう言われて、前の黒板を見る。
そこには、「世界の治安は、どのようにして守られているのか?」と書いてある。
カイト「えーっと…わかんないです。」
世界史教師「オイオイ、基本だぞ、まだ一年だからってそんなんじゃ高校やっていけんぞ海上。」
少し呆れたように言われ、カイトはとりあえず
「すいません。」とあやまっておく。
世界史教師「もういい、座れ。」
その言葉にカイトは席に着く。無論、反省の色はない。
世界史教師「えー、今世界は、“世界機構”と言う各国のお偉いさんの集まりが基準を建て、治安維持をしています。
分かったかー?海上。」
カイト「あ、はい。」
世界史教師「ふぅ…今日はここまで。」
その言葉とほぼ同時にチャイムがなった―
掃除もホームルームも終わり、カイトは、友達に別れを告げた後、小走りで家路につこうとしていた。雨が降りそうだからだ。
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