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『そうだよなぁ~女一人だったらどんな飢えた野獣に襲われるかわかんねえからなぁ~だから今まで手をつないで仲良く歩いてきたんだよなぁ~♪微笑ましいぜ(笑)』
そう言われて小十郎はハッとした。周りを見れば部下達がこっちを見ながらにやついている。何故なら今でもまだ小十郎は椿の手を握り離していない、椿も離す気配がないのだ。
『!!嫌っ!!こっコレには深いわけがっ!!!!』
『あぁ??何が深いわけだ仲良く手なんか握って、竜の右目が聞いて呆れるぜ!!』
『!!!っだっから違います!!!あぁっ、つっ椿まず、手を離せ!!話が進まん!!』
そう言うと椿は大人しく手を離した。離すとすぐに政宗が小十郎に近づいて。
『昨日の夜はさぞかし楽しい一時だったろうなぁ~少女相手に手加減してやったかぁ??』
と小十郎だけに聞こえる声で言った。小十郎は顔を真っ赤にした。
『そっ!!!そんな破廉恥なことはぁぁ!!!っしていません!!!』
『あぁ??俺は手合わせのこと言ってんだぞ??なのに破廉恥??何かしたのか??』
小十郎はさっきより顔を赤くした。
『いっや・・・・違っ・・・・っ~・・・・・・!』
初めて取り乱している姿を見てご機嫌の政宗は視線を椿にうつした。
『おい、お前小十郎と手合わせしたんだろ??だったら俺ともしようぜ??俺は小十郎より甘かないぜ??』
そう言って政宗は腰に差していた刀を一本引き抜いて椿に刃先を向けた。
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