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『まず、お前は何処のもんだ??』 そう政宗は質問した。しかし椿は喋ろうとしない。そのかわりに周りをキョロキョロと見回している。何かを探すように。 『・・・おい・・・質問に答えろ、お前は何処の忍びだったんだ??』 また同じ事を聞くが、やはり答えようとしない。そのかわりに2人の様子を見ていた小十郎がしゃべり始めた。 『政宗様、椿は喋らないんです。』 『あぁ??意味わかんねぇよ。じゃあお前の時はどうしたんだ???』 『俺の時は、たまたま足下に木の枝が・・・・・』 あったから、と答えようとした時椿が突然立ち上がり、近くの木の根本へ歩いていった。そして手に何かを持ち政宗達のもとへ帰ってきた。手には一本の細い枝が握られていた。 『・・・・・・・お前・・・・・これ拾いにいったのか??』 政宗の問いに椿は一回だけ頷いた。 『俺の時みたいに地面に書くのか??』 また椿は一回だけ頷いた。 『・・・・・・・お前は何処の忍びなんだ??』 政宗が質問してきた。その問いに椿は少し戸惑ったがゆっくりと地面に書き始めた。
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