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説教が終わった後は少し遅くなった夕食をとることにした。
今日はさっき小十郎が採ってきた小十郎の畑で作られた野菜と、帰る途中で捕まえた魚を料理した。
政宗と部下達は、相当腹が減っていたのか、すぐに全ての料理を平らげた。小十郎はちゃんと椿が食べたのか不安になったが椿は隅の方でキュウリをポリポリと食べていた。
『ちゃんと食べたよな。』
そう思って小十郎は食べ終わった食器やなんやかんやを台所に持って行き後片付けを始めた。
食器を洗っていると、何かの気配に気づき振り返った。そこには椿が立っていて、手伝おうとしているように見えた。
『手伝ってくれんのか椿??』
そう言うと椿はコクンと頷いた。
『優しい子だな。』
と、小十郎は心の中で思った。
椿に手伝ってもらったおかげで、いつもよりかなり早く片付けが済んだ。
片付けが済んだやいなや、椿はどこかへ歩いていった。
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