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『・・・・・礼ぐらい言わせろよ・・・・・・・』
と言って、小十郎は自分の部屋に戻ろうと歩き出した。
廊下を歩いていると2人の部下が歩み寄ってきた。
『小十郎様、あの椿って子、なんか言ってませんでした??』
『いや、何も言ってなかったが、てめぇらなんか椿にしたのか??』
『滅相もございませんぜ!!ただ、あの子が野菜以外口にしてなかったから腹減ってなかったのかなぁと思って・・・・・』
『あぁ!?それは本当か!!??』
『はい。俺らが飯食ってるとき野菜しか食ってなかったから魚取って渡したんすよ『ほら、うまいから食えよ!』って言って。そしたら何も言わないで首を横に振るばっかで食わなかったんすよ。』
『そうだったのか・・・・・わかった。俺から椿に言っとく。報告すまないな。』
『これくらい朝飯前っすよ!じゃ、俺らはこれで。』
そう言って部下達は去っていった。小十郎は今さっき来た道を戻り、台所へ向かった。
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