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椿は叩かれたところを撫でながら文字を書いた。 “でもあなたが握ってくださった握り飯なら食べます、否、食べたいです” そう書かれて小十郎は驚いたが嬉しかった。 『そっか、じゃあ食え。まずい米で悪いがな。』 “米は不味いですがあなたの握り飯は美味しい 何か愛情が込められているような感じがします” そう書いて枝を置き、椿は小十郎から一つ握り飯を受け取り、小十郎の隣に座った。 椿を見ていた小十郎は 『試しにしてみるか』 と小さく呟き、あぐらをかき、自分の太股の部分を軽くたたき“座れ”と言うような感じで椿を見た。 すると椿は少し考えた後、腰を上げ小十郎の足の上に座った。 まさか本当に座るなんて思わなかった小十郎は自分の足の上に乗って平然と握り飯を食う椿を見て顔を赤くした。 『っ!!・・・・・本気で乗ってきやがるとはな・・・・まだまだ餓鬼だな・・・・・・迂闊だった・・・・・///』 小十郎は自分の足に乗る椿を見下ろした。無表情だがどことなく嬉しそうだったような気がした。
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