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『おい!!!お前らしっかりしろ!!!』
声が響く。
同時に体も揺すられる感覚に陥り、桃子は目を開けた。
『ん?……』
『お前ら大丈夫か?!』
沢口先生だ。
『………沢口先生~~~~~!!!!』
桃子は叫んで先生に抱き着く。
『お前らみんな大丈夫か?!』
先生は他の倒れてるみんなにも言う。
『大丈夫だよ!!ほらみんな起きて!!!』
『ん~~~~』
みんな一人ずつ起きていく。
外は早朝のようで、小鳥の囀りが聞こえる。
空はいい天気だ。
雪哉は空を見上げて言う。
『………………何もかも、終わったんだな…………昨日のあの変な夜から…………もう明けたんだ。』
雪哉は言った。
一輝はバッと立って、屋上の下を見る。
そこには、いつもの校庭、回りには住宅が広がっていた。
一輝の膝は崩れる。
『本当に元に戻ってる~~~~』
一輝は言った。
『当たり前よ!!戻ってなきゃ大変!!!』
光も言った。
ありさは、そっと、あの校長先生の肖像画を手に取り、見る。
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