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すると雪哉が
『そいつは友達が欲しかったんじゃないのか?』
『?!』
『暗い準備室でさ……………飢えもそうだけど寂しくて…………………友達が欲しかった………………しかもお前みたいな明るいやつに…………あさぎの奴も………嬉しかったんじゃないか?』
雪哉は言った。
桃子はハンカチを握りしめる。
『あさぎ』
桃子は半泣き状態だ。
『……………なんかあれからさ…………なんにもお化けの『お』の字もないからさ……………ちょっとあの時の出来事がうそみたいだよね……』
光は言った。
『そうだよな………でもあんな事はもう嫌だね!!!イカレタ看護師からは追っかけられるし、イカレタ人形からも追っかけられるし………』
『踏んだり蹴ったり殴ったりだな……』
笑いながら光は言う。
『俺もうあれから隣の柳慎吾に言ったからね?! 人形は大切にしろ!!!ってな!!』
一輝は言った。
『……俺も…………二ノ宮さんに感謝しなくちゃな……』
雪哉も言った。
『あたしもしばらくトイレ一人で行けなかったからね………紫ババアの存在が怖くて……』
みんな笑った。
その時ありさが
『ねぇ、みんな、これからおじいちゃんの墓参りに行くんだけど、みんなも行かない?』
『え?!おじいちゃんって、あの男だよね?』
光は言う。
ありさは頷く。
『中学卒業を報告しようと思って……。』
『行く行く!!』
みんな、ありさと共に、お墓参りに行く事となった。
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