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「ん………」
ゲームセンターが崩れ始めてから少しして、拓海は気が付いた。
ゲームセンターは既に、完全に崩壊しており、鉄骨があちらこちらから突き出していた。
―…一体、何が起きたんだ…?うっ!!あ、足がっ!!!!―
崩れてきた瓦礫が右足を潰したせいで、拓海は身動きが出来ないでいた。
―いてぇ、クソッ!!なんでこんなことに…―
倒れている拓海の前には、光が差し込んでいる。どうやら、壁が崩れて、外の光が入ってきているようだ。
―だ、誰か…、助けろよ…―
だが、拓海の願いは、誰にも届かなかった。
―うっ…、足がさっきより痛くなってきた…―
その時、拓海が右足を痛がっていると、拓海の前で差し込んでいる光に、人影が映った。
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