7/13
前へ
/27ページ
次へ
  「ん………」     ゲームセンターが崩れ始めてから少しして、拓海は気が付いた。   ゲームセンターは既に、完全に崩壊しており、鉄骨があちらこちらから突き出していた。     ―…一体、何が起きたんだ…?うっ!!あ、足がっ!!!!―     崩れてきた瓦礫が右足を潰したせいで、拓海は身動きが出来ないでいた。     ―いてぇ、クソッ!!なんでこんなことに…―     倒れている拓海の前には、光が差し込んでいる。どうやら、壁が崩れて、外の光が入ってきているようだ。     ―だ、誰か…、助けろよ…―     だが、拓海の願いは、誰にも届かなかった。     ―うっ…、足がさっきより痛くなってきた…―     その時、拓海が右足を痛がっていると、拓海の前で差し込んでいる光に、人影が映った。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加