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何故早々にこんな、色々な意味でピンチというか、危機的状況なのかという思いが、アマテラスの頭の中を激しく巡る。
『あ゛~っ!何故上手く話が進まぬのじゃっ!童は、童は本物の天照大御神であるといふのに…』
べそをかきだしたアマテラスに、流石の玉依も多少の狼狽を隠せなかった。
「な…何でそこで泣くのよ?!アタシが悪者に見られるじゃない!」
『馬鹿者が…ヌシの神社は、年に1度の神祭(じんさい)位しか滅多に人が来る処では無かろうが』
「う゛……」
痛いところを突かれた玉依は、黙ってしまった。
『まぁ、元から余り御利益の有りそうな神社では無さそうだからの。…で、祭神は誰なのかの?』
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