じいちゃん

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俺は毎年夏休みにじいちゃんの家に行く。 俺が小さい頃、じいちゃんは怖くてでかくて強くって、何より優しかった。 じいちゃんの腕に両手でぶら下がるとブンブン振り回して遊んでくれた。 じいちゃんの背中に上ってどこまでも星を見に連れていってくれた。 時に幼い妹にイタズラをしていると目玉が飛び出ちゃいそうな位じいちゃんのきついゲンコツが降ってきた。 俺はそんなじいちゃんが好きだった。 ただ、少しずつ小さくなる背中を見るのは寂しくてもう腕にぶら下がる事も出来なかった。 今年もじいちゃんに会える。 そう思ってたんだ。
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