じいちゃん

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それは7月末の暑い日だった。 田舎の親戚からじいちゃんが危篤だと、もう長くないと電話がきた。 親父とお袋は話し合って、お袋と夏休みに入っていた俺と妹が先に行く事になった。 次の日の朝一番の新幹線で三時間かけてじいちゃんの家に行って、じいちゃんの入院してる病院までその足で向かった。 そこに寝ていたじいちゃんは息も絶え絶えで、去年よりも細く小さくなっていた。 そんなじいちゃんを見ているのが辛くて声もかけずに部屋から出た。 待合室で妹と一緒に待つ。 着いた頃には明るかった空も次第に暗くなって星と月がハッキリと浮かんで来た。
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