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するとお袋が部屋から出てきて
「じいちゃんが宏平を呼んでるよ。
そばに行ってあげなさい」
と、言った。
俺が中に入るとさっきより苦しそうじゃないじいちゃんの姿にホッとした。
じいちゃんが酸素マスクを付けてかすれた声で
「宏平、そこの引き出しの1番上を開けてみろ」
と、言うので言う通りに開けるとそこには封筒が入っていた。
「その中に入ってるのは宝の地図だ。
今年の夏休みに見つけてごらん」
と、言ってクシャクシャの笑顔を見せた。
俺は内心『よかった、いつものじいちゃんだ』と思った。
「あと、そこにあるお金で二人でジュースでも飲め」
と、言ってお金をくれた。
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