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じいちゃんがいなくなって五日が過ぎた頃、俺はまだじいちゃんの家にいた。
この封筒を開けるかどうか悩んだ。
しかし、母の奨めもあって今まさに開けようという所だった。
中をあけると一枚の紙切れに
『縁の下』
と、だけ書いてあった。
俺は居間を飛び出していつもじいちゃんの座ってた縁の下を見た。
よくよく目を懲らすと足元に置いてあった石段の裏に薄汚れたビニールに入った封筒を見つけた。
次の紙には
『茶箪笥の裏』
と、書いてあった。
じいちゃん…やってくれるな。
そんな気持ちで次の封筒を見つけた。
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