story1

9/11
前へ
/225ページ
次へ
私は咄嗟に顎を退く その行動に桐生先輩はイラっときたのか 「嫌なのか? 嫌なわけないよな? お前、俺の事好きだし」 そうですけど… 何か違う… 脅迫じみた声で、むしろ脅迫!しながらじわじわと近寄る顔 た、確かに桐生先輩の事は好き! こんなに素敵な人とキスする事なんて二度とないと思う 私だってそりゃかっこいい方がいいよ? けど… けど、どんなにかっこよくても自分の事好きじゃなきゃ嫌だよ――― ジワっと瞳に涙が込み上げる 「ったく… 何か気分逸れた もういい」 桐生先輩の顔が離れ、右手が離れた 私はホッとして涙が流れそうになった
/225ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12357人が本棚に入れています
本棚に追加