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私は咄嗟に顎を退く
その行動に桐生先輩はイラっときたのか
「嫌なのか?
嫌なわけないよな?
お前、俺の事好きだし」
そうですけど…
何か違う…
脅迫じみた声で、むしろ脅迫!しながらじわじわと近寄る顔
た、確かに桐生先輩の事は好き!
こんなに素敵な人とキスする事なんて二度とないと思う
私だってそりゃかっこいい方がいいよ?
けど…
けど、どんなにかっこよくても自分の事好きじゃなきゃ嫌だよ―――
ジワっと瞳に涙が込み上げる
「ったく…
何か気分逸れた
もういい」
桐生先輩の顔が離れ、右手が離れた
私はホッとして涙が流れそうになった
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