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ピ。…ガシャコン。
「やっぱり、朝は甘めのホットコーヒーに限るでぇ~。ん?なんやエライぬるいな。こんなんじゃ目ぇさめへんわ!」
「…ブツブツ」
「コーヒーもロクにあっためられんのかいな。最近の自販機はあかんな。…て自分、なにブツブツ言ってんの?いやいやいや、余計な気利かさんでええから!」
「…メラゾーマ」
ボワァ!
「うわ!ま、マヒャド!」
パキパキパキ
シュー…
またしても、パパスの余計な気遣いで貴重な前髪を失う所だったが、とっさのマヒャド(冷気系の最高クラスの魔法)で事なきを得た鶴瓶だった。
「自分と一緒に居ったら寿命縮まるわ!…あ~あ~、さっきのマヒャドでアイスコーヒーなってもうたがな」
文句を垂れながらアイスを飲み干し、目を覚ます鶴瓶。
「ふ~。ほないこか。」
「神よ!迷える子羊に正しき道を与えたまわん事を!」
こうして、絶対に噛み合わない運命の歯車は回りだしたのだった。
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