16回目の春

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「お前が…プルートォか?力の気配がしないが…ミネルヴァの言ってた容姿はあっているが…」 僕は軽くため息をついた。 「そうだ…僕がプルートォだ。君が自分の力を試したい奴か?」 目の前の男、年は僕と同じくらいの男が口を開く。 「そうだ。不生研最強クラスのプルートォと一度手合わせをしてみたかったんだよ」 僕は周りを見回した。 「ざっと見、君の力は攻撃D、防御D、技術Fだね…その程度で親との買い物を邪魔しに来たのか?」 因みに僕が言った、攻撃や防御、技術はコアのステイタスでアルファベットはそのレベルである。 レベルはAが一番強く、Gが一番弱い。 「うるせぇ!俺の攻撃を食らったらそのレベルが間違いだと気付けっ!だから…避けるなよ?」 男は笑みを浮かべながら力を発動させる。 男の両手は赤くなり熱を発している。 「炎のコアか…19回目だ見たのは…」 「なら、自分の胸に刻んどけ!俺が一番強いってな!」 そう言いながら殴りかかって来る。 「…空間転移」 僕の呟きと同時に男と僕は電車から消えた。 周囲が廃墟になった工場になる。 「うらあぁぁぁ!」 男の拳が僕の頬をとらえようとした瞬間に、男は数十m離れていた工場の壁に叩き付けられた。 「ぐふっ…」 そして男は口から血を吐いた。
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