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-ドカッ!
「うっ……」
僕は一瞬『く』の字になった。
「うぅぅ…」
「ん?起きた~お兄ちゃん」
腹部には杏が股を広げて座って居た。
当然股を広げているわけだから…
制服姿の杏のチェック柄のスカートは少しめくれていて白と水色のストライプ柄のぱんつが見える。
「うっ…ぱ、ぱんつ見えてるぞ…」
「ん~いいよ♪お兄ちゃんなら」
そう言って杏は僕の胸に頭を置く様に俯せになる。
杏の髪の毛からは甘い匂いがした。
「あ…あの~当ってるんだけど…」
「ん?…何が?」
「大きな手帳みたいなのが…」
そう言うと何故か杏は固まった。
「ん?どうした?」
「お…大きな…手帳…て、手帳…」
「あ…杏?」
「お兄ちゃんの…馬鹿ーーーーーっ!」
杏はそう言って僕の部屋から出て行った。
「…どうしたんだ?」
僕は寝間着からラフな服に着替えて朝食を食べに一階に下りた。
何故制服でないかというと…
新たなる高校生活に備える為の春休み中だからだ。
リビングに行くと可愛い頬を膨らませたまま膝を抱えてTVを見ている杏と…
新聞を見ながら朝食のトーストを食べている父の椋治(けいじ)さん、笑顔でキッチンに立っている母の桃香(とうか)さんが居た。
「お、おはようございます」
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