別れ。

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  長い時間、黙っていたであろう僕が声も消え消えに言えたのはその一言だった。     情けないけど今は動揺しすぎていてそれが精一杯だった。     彼女は少し黙ると更に僕に衝撃を与える一言を発した。     『…好きな人ができた』     心音が早くなった気がした。 彼女の声も掠れがちだった。 僕は過去の思い当たる事が頭に浮かぶ。    
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