1『プロローグ』

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1『プロローグ』

あれはまだ僕らが高校生の頃 いや中学生の頃だっただろうか。 どちらにしても遠い昔の出来事に感じる。   恋をしたり、部活に勤しんだり、がむしゃらに生きた時代だった。毎日が楽しくてしかたなかった。  ちょうどその頃だ。 僕らのまわりでは「ノストラダムスの大予言」というのが流行っていた。 その一説によると、   『1999年 7の月 空から恐怖のアンゴルモア大王が降ってくる』   じゃあ、僕らは22歳には死んでしまうねと友達は笑う。    まさかそれが現実になろうとは当時は知るよしもなかった。     奇しくも夜空には巨大な星が怪しく光り輝いていた。  
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