第③話 惨敗

7/9
前へ
/344ページ
次へ
正山敦の黄色い現行型BMX7と池田の自転車 4速ガマキリがスタートラインに並ぶ。 ちなみに正山敦のBMX7は旧式のサバンナBMX7の外装を変更し電動アシスト率を従来より上げツインモータ化した電動スポーツ自転車であった。 そして正山敦がリュックからネズミ花火を取り出すと火を着けてネズミ花火を路上に投げた! 「シュル シュル~シュル」 と勢いよくネズミ花火は回転すると… 「バン!」 と爆発した その合図で先にスタートしたのは池田だった! 若干ウィリーしたが立ち漕ぎで速いスタートダッシュをした… しかし 正山は何故か遅れてスタートしたのだ! 池田はこの時勝てると確信した。 「これなら 勝てる!」 しかし 池田は背後から来るはずの正山敦の自転車の明かりが見えない事に気付いた… 急な下り坂で時速約60Kで池田は丸太市場前通過した。 その先のS字4連コーナーを抜けたらゴールは近い! 最初のコーナーを池田はアウト側からブレーキングをしてドリフトしながらコーナーに進入! 「おれの勝ちだ!!」 余裕かます池田だが… 突然 背後から強烈な明かりが照らす! 「なんだ?」 池田はビックリした… ドリフト状態ながら後ろに一瞬振り返ると… LED2灯ランプが光る黄色い正山敦の自転車が接近! しかも正山敦はバナナを食べながら走ってくる… 真横に向け 自転車を激しく傾け片足を付きながらドリフトをし正山敦は池田の真横に迫る! 左に車体向けたと思うと右へ車体を向けて立ち漕ぎ体勢でコーナーを立ち上がる正山敦 池田はライン修正するがタイヤのせいか?ラインが膨らむ… 修正をかけ立ち上がると突然 フロントから滑っていくではないか… 「な、なんだ?」 思わず呟き焦る池田 しかし 修正は利かず激しく転倒して池田は弾き飛ばされた! 「ガシャン~」 と激しい転倒音がして運転者の居ないガマキリはガードレールにぶつかった。
/344ページ

最初のコメントを投稿しよう!

338人が本棚に入れています
本棚に追加