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気がつけば…
私は駆け出していた…
手に…
ナイフを持って…
《取り調べ室…》
「動機は分かった」
「でも、殺そうとしたって…もし死んだら
彼に2度と会えなかっただろ」
「力がなかったからか…
最後に愛情が…躊躇させたのか」
「ケガで済んで良かったけど」
「自分がした事 分かってるんだろな!!ええっ!どうなんだ!」
「…」
〈私は…〉
〈彼を誰かに取られるのがイヤだった〉
〈私が刑務所に入っている間に〉
〈彼は また恋するだろう〉
〈それが私には耐えられない〉
〈彼は 私のもの〉
〈私だけのもの〉
〈彼しか見えない〉
〈彼しかいらない〉
〈愛してる…ずっと…〉
―完―
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