「与える力」

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立ち止まるカイト 中から聞こえる微かな悲鳴 暗くなってきた道と空が悲しく その悲鳴を響かせる 何もしてあげられない無力の自分 弱い自分 結局また ただ通り過ぎたカイトだった 家に着いた 誰も居ない 親は夜遅くまで仕事 平日に顔を会わせる事なんて、ほとんど無くなった テレビをつける “今日の奴隷はこれ” また奴隷 通販で奴隷が売っている 価格は300円 ユキの買い物の10000分の1 だが 飼うためにはそれだけのお金も掛かる 結局金持ちしか買えない
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