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気になって仕方なかったおれが、ついに二人に向かって言葉を声にだしてしまった。
「ほほほほほ。お見苦しいところをお見せして申し訳ございませんでした」
つくり笑いをしながら言う女。
「私(わたくし)は、ハーベルト卿、ヒルダと申します。キーナの双子の姉でございます。私の役割は、健康食品を開発する健康係です」
「へー…そうですか」
健康係って……小学生のとき、係であったな―。
「気をつけろ。ヒルダの健康食品を甘く見ると、恐ろしいことになるから」
キーナが暗い顔で勇希の肩をつかんで言う。
そんな言われても…イケメン顔でそんな暗い表情をする君も恐いよ。
「自己紹介も終わったみたいですね。では、本題に入ります」
アスターが真剣な表情で話し始めた。
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