目覚めると

6/8

183人が本棚に入れています
本棚に追加
/157ページ
気になって仕方なかったおれが、ついに二人に向かって言葉を声にだしてしまった。 「ほほほほほ。お見苦しいところをお見せして申し訳ございませんでした」 つくり笑いをしながら言う女。 「私(わたくし)は、ハーベルト卿、ヒルダと申します。キーナの双子の姉でございます。私の役割は、健康食品を開発する健康係です」 「へー…そうですか」 健康係って……小学生のとき、係であったな―。 「気をつけろ。ヒルダの健康食品を甘く見ると、恐ろしいことになるから」 キーナが暗い顔で勇希の肩をつかんで言う。 そんな言われても…イケメン顔でそんな暗い表情をする君も恐いよ。 「自己紹介も終わったみたいですね。では、本題に入ります」 アスターが真剣な表情で話し始めた。
/157ページ

最初のコメントを投稿しよう!

183人が本棚に入れています
本棚に追加