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「……ゴホッ。あ、そうそう。泊まりになるからな。準備しとけよ」
「はい!?」
かけていた眼鏡を外し、ネクタイを気だるそうに緩めながら、それが当たり前であるかのように軽く言う要に凛は絶叫した。
「な、ななな何で!?」
「今俺を突き飛ばした罰」
「はいぃ!?」
「……てゆーのは半分冗談。何だよ、親父さんから何も聞いてないのか?」
「何でそこで父さんが出てくるんですか!?」
「あぁ……やっぱり何も聞いてないんだな」
要との関係に何故か父親が絡んでくると、ろくな事にならない……過去に凛はそれを身をもって経験している。
「……今度は何なんですか?」
凛は頭痛のする頭を押さえ、大きくため息を吐いた。
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