三章

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放課後…私は麻実に本音を言った。 「何?連、話って。」 「あのね?私さぁ~麻実に協力するって言ったじゃない?」 「う…うん。あれ…嘘なの?」 「嘘って言うか…自分の気持ちに嘘ついて…麻実に協力しようって決めたんだ。」 「……」 「それでね?私、樹の事本音言うと…」 「好きなんだ?」 「……うん。ごめん。だから、協力しない!麻実と恋敵になる。」 「フフッ…そっかぁ!!じゃあ、恋敵として、親友としてよろしく♪」 《ガラッ》 「…!!」 『………。』 扉から、見えてるのは紛れもなく樹だった。 「……樹君…さっきの…聞いてたの?」 『……。』 「い……樹?何か言ってよ。」 「あッ…ごめん。先帰る。」 そう言って麻実は教室を後にした。 「聞いた?私の本音」 『わるい。聞いてた。さっき鞄取りに来たときに…』 「ハハッ……樹?ごめん。……こんな…私が樹を好きになっちゃ…」 涙が頬を伝わって落ちる。 『………ッ!!』 俺は連華の落ちる涙と連華を抱き締めた。 『いいよ……。好きになっても……。』 「え…?」 俺だって、本心言えば…中学から、好きだった。
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