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今日も朝がきた。
パッカリ晴れている。
俺は激チャリで畦道を走りぬける。
「セーッフ!」
電車の扉を手で開ける。
都会のやつなら驚くかな。
なんせここはど田舎、始発の駅。
客も俺らしかいないから、クーラーの冷気を逃がさないように扉も手動になっているんだ。
「今日もギリギリ。」
もう一人の客はすでに座席に座っている。
一両編成、壁沿いに設置されたシートの日が当たらない方、サエは単語帳からちらっと俺を見上げて言った。
「おはよう。」
「また俺こっちかよ。こっち日が当たって暑いんだよなぁ。」
俺はいつもの、サエの前に座る。
「なら別のところに座れば。」
単語帳をかばんにしまい、メガネを外したサエは、無表情で俺をみた。
・・・、サエは気付いてねえのかな・・・。
「じゃあ、私寝るから。いつもみたいに人が来たら起こしてね。」
そして、サエは寝る。
あさく腰かけたまま、後ろに寄りかかる。
両足は軽く開いたまま。
いくらオカタイ女子校といえど、最近の制服の裾は短い。
・・・。
今日は水色だ・・・。
俺の席は、パンツ観覧特等席だった・・・!
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