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店を出てしばらくすると、ふと自分の斜め前50メートルくらいを歩く人物が目を引いた。
間違いなく、さっきの男だ。
チラチラだが、ずっと気になり、観察しているように見ていた為、朋美はそれがさっきの男だとすぐに気付いた。
どこに行くんだろ?
同じ方向へ歩いているのを良いことに、その男の後をつける。
ふと、男が視界から消えた。
どうやらすぐ脇の路地を曲がったらしい。
気になってはみたが、少しだけ路地を覗くだけで、それ以上追いかけることはしなかった。
その路地は、通りから数メートルくらいで行き止まりになっていて、そこには、古ぼけたドアの店が1件あるだけだった。
あの店に入って行ったのはわかる。
ドアの脇に看板らしきものがかかっているが、暗くて遠くからでは確認できなかった。
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