路地の店

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翌日、朋美は昨日のことなどすっかり忘れていた。 朝7時、ベットから起き出すと、全部のカーテンを開ける。 朝日が眩しい。 眩しさで、嫌でも目が覚める。 夏が近いせいか、少しでも動くとじんわり汗ばむ。 窓を開けると、風は入って来るが、それでも体がベタつく。 汗を流そう。 そう思い立ち、窓を閉めエアコンのスイッチを入れると、バスルームに向かった。 汗を流し終え、濡れた体を拭きながら、部屋に戻ると心地よいくらいに部屋が冷えていた。 化粧するときには、汗は禁物だ、 髪を乾かし、服を着て、化粧まで終えてから時計を見る。 もうそろそろ家を出ないと遅刻しそうだ。 朝食替わりに、野菜ジュースを一気に飲み干すと、最後に鏡を覗き込んで、全身をくまなくチェックする。 よし、完璧。 慌てず急がず家を出た。
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