路地の店

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会社に着くと、夕べそのまま会社に泊まった様子の同僚が数名いた。 「おはようございま~す。」 朋美が声をかけると、皆一様に、疲れきった顔で挨拶を返してくれる。 「一晩中仕事してたの?」 朋美はその内の一人に尋ねた。 「そうなんだよ~もう死にそう…あと少しで片付くから、ちょっと仮眠でもとろうかな?」 大あくびをしながら、同僚は返事した。 「そうだね、眠くちゃ効率も落ちるし、少し眠ったら? 何時に起こせばいい?」 「ん~、じゃあ、1時間後にお願い。」 「オッケー」 じゃあ、自分も自分もと、そこにいた全員が部屋を出ていってしまった。 二階には休憩室がある。 皆そこで休むのだろう。
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