恋するクスリ

路地の店

「おっはよ♪」

明るく挨拶しながら近づいてきたのは、会社で一番仲のいい、由香だった。

「おはよう♪」
朋美も仕事の手を止めて挨拶する。

「相変わらず…なんて言うか、仕事好きだねぇ～。
まだ始業前だよ？」

「はははっ。そうだね。コーヒーでも飲む？」
二人で給湯室に行き、たわいない話をしながら、コーヒーを飲んだ。

そして、始業のベルがなると、飲みかけのコーヒーを持って、事務所に戻る。